ケース~DV事件~
東京都中野区に住むAさんは,些細なことから夫婦喧嘩となった奥さんに対して殴る蹴るの暴行を加えてしまいました。
夫婦喧嘩の声を聞いた近所の人が110番通報をして駆け付けた警視庁中野警察署の警察官に対して奥さんは「夫婦間のことなので大丈夫です。」と言い,被害届の提出を拒否しましたが,Aさんは駆け付けた警視庁中野警察署の警察官に逮捕されてしまいました。(フィクションです。)
被害者が被害届を警察に出さなくても,Aさんのように逮捕されてしまうことがあるのでしょうか?
DV事件の現状を,東京の刑事事件に強い弁護士が解説します。
~DVとは?~
DVとは,ドメスティック・バイオレンスの略称で「配偶者や恋人など親密な関係にある,又は過去関係にあった者から振るわれる暴力」を意味します。
近年,DVに起因する重要事件が社会的関心を集めており,刑事事件を専門に扱っている弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にも,DV事件に関する法律相談が増加しています。
~DV事件に対する警察の対応~
かつての警察は,「家庭内の問題に立ち入らず」といった姿勢で,DV事件に対しては消極的な対応をしていましたが,DV事件から発展する殺人事件等の重要事件が増えたことから,最近では,被害者の意思に関わらず積極的に事件化を図っています。
そしてDV事件の特徴として加害者と被害者が非常に近い関係にあることから,警察は,再発や,重要事件への発展を防止するために,被害者の意思に関係なく,加害者を拘束(逮捕)する傾向にあるのです。
~DV事件で逮捕されてしまったら~
DV事件と一口に言っても,適用される罪名は様々です。
Aさんのように,配偶者に暴行した場合,被害者が怪我をしていなければ暴行罪にとどまりますが,被害者が怪我をしてしまった場合は傷害罪が適用されます。
何れにしても暴行の事実があれば,被害者の意思に関わらず逮捕される可能性が高いといえるでしょう。
DV事件で逮捕されてしまった場合,弁護士を介入させて別居等の再発防止策を講じることで釈放される可能性が生じます。
東京都中野区のDV事件でお困りの方,ご家族,ご友人が,被害届のない刑事事件で逮捕された方は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
初回法律相談:無料
警視庁中野警察署までの初回接見費用:34,800円