警視庁碑文谷警察署の留置場に面会(差し入れ)

留置場への面会について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所東京支部が解説します。

◇家族の逮捕、勾留◇

東京内に住むAさんの息子(19歳)は、1週間前の深夜帯に、友人と共に東京都目黒区にある薬局に忍び込んで、レジの現金を盗もうとしたところを、警備会社の警備員に現行犯逮捕されました。
その2日後には、窃盗未遂罪と建造物侵入罪で勾留が決定し、現在は、東京都目黒区にある警視庁碑文谷警察署に勾留されています。
Aさんは、息子に接見した当番弁護士から「息子さんが、面会と、衣類等の差し入れを希望しています」と連絡を受けました。
Aさんは、当番弁護士ではなく、刑事事件に強い弁護士を選任することを検討しています。
(フィクションです)

◇留置場に収容◇

警察署の留置場に収容されているのは
①逮捕、留置中の被疑者(勾留決定前)
②勾留中の被疑者(勾留決定後)
③起訴された被告人(拘置所に移送されるまで)
の何れかです。

①逮捕、留置中の被疑者
何らかの犯罪を犯してしまって警察に逮捕された場合、すぐに釈放されなければ留置場に収容されます。
逮捕の付随する留置となり、その期間は逮捕から48時間以内ですが、その間は、基本的に家族や友人との面会や、差し入れが認められない場合がほとんどです。(面会に関して法律の規定がないために捜査を担当する警察官の判断になる。)

②勾留中の被疑者
留置期間内(逮捕から48時間以内)に釈放されなかった場合、被疑者は検察庁に送致されます。
送致されると捜査指揮権が警察から検察官に移ります。
ここで検察官が勾留するかどうかを判断し、勾留の必要性が認められた場合は、裁判所に勾留請求されるのです。
そして裁判官が勾留を決定すれば、勾留が決定した日から10日~20日間は、勾留場所として指定された警察署の留置場(拘置所に勾留される場合もある)に収容されます。
勾留と共に、接見禁止が決定している場合は、面会できませんが、接見禁止の決定がない場合は、法律や留置施設の規則の範囲内で面会することができます。
ちなみに接見禁止が決定した場合でも、生活用品(下着や衣類)の差し入れは可能です。

③起訴された被告人
勾留期間を経て起訴されると、被疑者から被告人の身分に変わります。
起訴と共に、接見禁止が決定しない限りは、ご家族、ご友人は、拘束されている被告人に面会することができます。
その際も②の期間中と同様に、法律や留置施設の規則の範囲内で面会することとなります。
ちなみに起訴された被告人は、しばらくは勾留されていた警察署の留置場に収容されていますが、しばらくすると拘置所に移送されます。
拘置所に移送されるまでの期間は、定まっていませんので、昨日まで収容されていた警察署の留置場に面会に行くと、すでに移送されて居ないこともあります。
ですから起訴後の被告人に面会される方は、事前に、警察署に問い合わせることをお勧めします。

◇面会時のルール◇

ご家族、ご友人が、警察署の留置場に収容されている被疑者、被告人に面会する場合の一般的なルールを紹介します。

①面会できる日時
ご家族、ご友人が面会できるのは、土日祝日以外の平日です。
面会できる時間は、基本的に午前9時(受付開始午前8時30分)~午後4時(最終受付午後3時30分)ころまで(正午~午後1時はお昼休憩のため不可)の警察署がほとんどです。

②面会時間等の制限
被疑者、被告人一人につき、一度に面会できるのは3人までで、一日一組です。
面会時間は、1回につき15分~20分と決まっています。

③その他
面会には、警察官等の立会いがつきます。
面会では事件に関することを全く話せないわけではありませんが、話す内容によっては立会人に制止されたり、面会を打ち切られる可能性があるので注意しなければなりません。

※弁護士の面会は上記したような制限は全くありません。

◇差し入れについて◇

警察署の留置場に収容されている被疑者、被告人には、ご家族等が差し入れることができます。
差し入れることができるのは基本的に現金と日常生活用品、その他書籍、雑誌ですが、警察官の判断で、薬等の差し入れが許可される場合もあるので、詳細は、警察署に問い合わせた方がよいでしょう。
注意しなければならないので、衣類を差し入れる場合です。
フード付きの上着や、紐の付いている衣類、ベルト等は差し入れることができず、女性用の下着(ブラジャー)についても制限があります。

東京都目黒区の刑事事件でお困りの方、ご家族、ご友人が警視庁碑文谷警察署に拘束されている方は、刑事事件を専門にしている「弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所」にご相談ください。
初回法律相談:無料
警視庁碑文谷警察署までの初回接見費用:36,700円

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