【お客様の声】息子さんが大麻の所持事件で逮捕されてしまった親御様から頂戴した「お客様の声」を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所東京支部からご紹介します。
【事件概要】
ご依頼者様のお子さん(20代男性、学生、同種事案の前科あり)は、警察官から職務質問を受け、その際に所持していた大麻を、その場で提出させられることとなりました。
その後ご依頼者様のお子さんは、警察署へ任意同行を求められ、数時間に及ぶ事情聴取を受け、家に帰されました。
数日後、その後の見通し等について弊所にご相談いただき、同日、刑事弁護委任契約を締結いただきました。
大麻を提出してからおよそ2か月後、捜査機関による検査の結果、ご依頼者様のお子さんが所持していた物は大麻であることは間違いないとして、担当警察がお子さんを逮捕しました。
なお、ご依頼者様のお子さんには大麻所持の前科があり、今回逮捕された時点では、まだその件での執行猶予期間中でした。
その後の弁護活動により、ご依頼者様のお子さんは保釈決定を受け、裁判までの間、弁護士の指示の下、本格的な薬物治療を受けるなどしました。結果として、検察官の求刑よりも相当短い刑の言い渡しになり、加えて、一部執行猶予が付いた判決を得ることが出来ました。
【事件経過と弁護活動】
初回相談時、担当弁護士は、ご依頼者様方に対し、捜査機関による本鑑定の結果が出た後に逮捕されるであろうという見通しをご説明しました。また、同種事案での執行猶予期間中でしたので、再度の執行猶予の獲得は非常に難しいことについてもご説明しました。そのうえで、逮捕後の取調べ対応の在り方や、裁判に向けて必要な活動等について、丁寧に助言を行いました。
実際に逮捕・勾留された後は、頻繁に接見に行き、その都度取調べでの応答を確認し、アドバイスを行いました。起訴された後は、勾留継続の必要性がないことやご両親がしっかりと監督できる体制を整えている事等を検察官・裁判官に対して主張し、起訴後速やかに保釈決定を獲得しました。
ご依頼者様のお子さんは、保釈の決定を受けてご自宅での生活に戻られてからすぐに、事前に決めていた専門の医療機関への通院を開始しました。担当弁護士のアドバイスで、判決が言い渡される直前まで週に数回通院し、徹底的に薬物治療に取り組みました。お子さん自身、自主的・積極的に取り組み、薬物の恐ろしさを真に理解し、薬物からの脱却を強く誓っていました。そして、担当医師からも、治療効果が着実に現れているとの言葉を貰っていました。こうした状況を踏まえ、裁判の場で担当弁護士は、長期間刑務所に入れることよりも、社会内において適切な治療をこのまましっかりと継続することが、再犯防止のために何よりも必要な事であると強く主張しました。
結果的に、検察官の求刑よりもかなり短い懲役期間で、さらに一部執行猶予も付された判決を得ることが出来ました。弁護士の丁寧な説明や、裁判の結果について、ご依頼者様方には大変満足していただけました。