【お客様の声】大麻事件に巻き込まれた!
【事案の概要】
ご依頼者様の息子様(30代・事件のご本人様)は,知人が運転する自動車に同乗していたところ,交通検問を受けた際に所持品検査を受け,自動車内から大麻が発見されたため大麻の共同所持の疑いで逮捕されたという事件。
【弁護活動】
ご依頼者様は逮捕から2日後,事件の詳細が分からなかったため国選弁護士を待つことなく当初に接見を依頼されました。
弁護士がご本人様と接見したところ,大麻は自分の物ではないしそもそも大麻を見たこともないということが分かり,ご本人様は事件に巻き込まれたことが分かりました。
ご依頼者様と弁護士が面談したところ,釈放に向けた活動と早期の事件解決を目指すために,当初にご依頼されました。
一般的に薬物事件は逮捕されてから釈放されにくい傾向にありますが,ご依頼があった日のうちに,裁判所は釈放の判断をしました。
検察官は,釈放の判断に対して不服の申し立てを行いましたが,弁護士が反論の意見書を提出し裁判官とも交渉を行ったところ,釈放の判断が維持されました。
釈放後は,ご本人様が運悪く事件に巻き込まれた立場であることを主張し,取調べにおいても不利な話をしてしまわないように打ち合わせを行いました。
最終的に,ご本人様は大麻の所持に関わっていないことが明らかになり,無事不起訴処分となりました。
ご本人様も早い段階で釈放され,職場への復帰も果たすことができました。
薬物事件というだけで捜査機関は逮捕,勾留を求める傾向が強いですが,個々の具体的な事情を丁寧に拾い上げて主張していくことで釈放されることがありますし,捜査への初期対応の重要性が分かる事案でもありました。
【まとめ】
知人が大麻を所持していた場合であっても,同じ車に乗っていた方は共同所持で身柄拘束されることが多いです。
また,薬物事件であれば勾留される可能性が極めて高いことから,身柄拘束の期間は長くなります。
しかし,弁護士が裁判所に対してご本人が事件に巻き込まれているということをしっかりと主張することで,釈放に至るという場合もございます。
ご家族が大麻などの薬物事件に巻き込まれた場合,楽観せず,一方で諦めることなく弁護士に相談することをお勧めします。
お子さんが,知人の大麻所持事件に巻き込まれてしまった場合,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所東京支部・八王子支部にご連絡ください。